第21章 承①オシリス神
ア「ジョースターさん!」
ジョ「任せておきなさい。このグラスとコインはわし得意の賭けじゃ。この表面張力と言うのは結構強い。コインを後8枚か9枚入ると見た。精神が動揺して指が震えなければな。」
djd「コインは一回に何枚入れても構いませんね?」
ジョ「1回で入れるならねぇ」
djd「では」
するとダービーはコインを5枚構えた。
ア「ご…5枚も!?」
ジョ「おい!水面に波がたつぞ!」
djd「静かに!テーブルに手を触れないでくれ」
…ポチャン…
djd「はぁ…ううう…ふふふふふ、あなたの番だ」
ジョ「すごい心臓だ。5枚同時に入れるとは。わしは1枚にしとこう、危ない、危ない」
ジョセフは1枚構えた。
「あぁ…」
承「うん?」
も承太郎も見抜いていた。ジョセフのイカサマを。
ジョセフは指とコインの間に脱脂綿を入れ、酒を搾り出して酒を増やしていたのだ。
djd「ううう…」
ジョ「ふうううう、心臓に悪いわい。こぼれるかと思ったわい。さっ、君の番だ、オービー君」
ダービーはジョセフの腕を掴んで言った。
djd「ダービーだ!二度と間違えるな!私の名はダービーというんだ。オービーでもバービーでもない!」
ジョ「ふうん、すまんね」
ジョセフは名前をわざと間違え、ダービーの怒りを誘っていた。
ジョ「賭けを続けようか。さっ、君がコインを入れる番だ、ダービー君」
djd「うーん…影になるからこの位置からではやりにくい。テーブルの右側から入れさせてもらうぞ」
ジョ「どこからでもお好きにどうぞ」
も承太郎もジョセフももう限界だと、溢れると思っていた。
djd「もう酒の表面張力が限界だ。無理だと考えているのだろう?」
ジョ「うん?」
djd「違うんだなそれが。」
ポチャンッ
ジョ「うっ!」
一同「!?」
ジョ「バ…バカな!そんな!まさか!溢れないはずが!」
djd「何が、溢れないはずは、なんだね?見ての通りだ。入れた」
ジョ「うん!?」
ジョセフは承太郎の方を見た。