第21章 承①オシリス神
一行は食事を終え一息つくと、これからの話をした。
ジョ「そろそろカイロも近い。ディオの潜伏先を特定せねばならん」
ジョセフがそう言うとアブドゥルがカメラを取り出した。
ポ「おっ、念写か」
承「写るのか?」
ジョ「分からん」
「えぇ…」
ジョ「だが距離が近づいているから精度は上がるはずじゃ。では、行くぞ!うりゃあ!」
ジョセフはハーミットパープルを出してカメラを壊した。
すると一枚の写真が出てきた。
ジョ「んん…」
承「ジジイ、どうだ?見えたか?」
ジョ「もうちょいじゃ、出るぞ、出るぞ…うん?…でたぞ!我々はこの場所を探さねばならん!」
一同「うっ」
そこに写っていたのは怪しい屋敷だった。
「ここに…ディオが…」
承「いよいよか」
ジョ「あぁ。いよいよだ」
一行は列車に乗ってカイロヘと移動し、夕方に到着した。
ア「カイロは広い。端から中心に向かって捜していくのがいいと思う」
「そこまでどうやって移動するの?」
ジョ「車を手配している」
ここからは車に乗って休むことなく捜すことにした。
ジョ「ううむ…ちがう」
また移動し
ポ「ここも違うな」
また移動し
「違うね…」
ついには見つけられないまま夜中になってしまった。
カクンッ、カクンッ
は車の中で首を上下させながら必死に眠気と戦っていた。
承「寝ておけ」
「ううん、一緒に捜す」
承「見つけたら教える」
「いや起きてる」
承「無理して、いざとなったとき使い物にならねぇほうが迷惑だぜ、寝ていろ」
承太郎はの頭を自分の肩にズイッと押し付けた。
承太郎とが恋人同士の関係になってからは前の席にジョセフとアブドゥル、後ろにポルナレフとイギー、そのまた後ろの席にと承太郎という形になったのだ。
ポ「おい、イチャイチャ見せつける気ならとっとと寝てくれよ」
承「ポルナレフもああ言ってる、寝ろ」
「う、うーん…分かったよ…じゃあ少しだけ寝させてもらうね」
は承太郎の肩に頭を預けるとすぐに寝息をたてた。