第20章 承①セト神
レストランに着くと、互いが出会った敵の話になった。
「磁石を…」
ジョ「あぁ、なかなかに強力だった」
「だからずっと義手の調子がおかしかったんですね」
ジョセフとアブドゥルの勘違いをされた話も聞いて皆笑っていた。
ア「たちはどんな敵に出会ったんだ?」
ポ「俺たちのは影に触れられると子供になっちまうスタンドだったぜ」
ジョ「子供に?」
「はい、体も小さくなるし、記憶もその時までのものに戻って行ってしまうんです」
ア「スタンド的には強くないが厄介ではあるな…」
承「最初ポルナレフに会った時は分からなかったが、に会ってから気づいたぜ」
ジョ「どうじゃった?の小さい頃は、可愛かったか?」
承「…」
ポ「そりゃあかわいかったぜ」
「ご、ごめんね、承太郎、あの時私自分で歩かなくて…」
承「何の問題もない、それよりポルナレフ、おめぇ一瞬しか見てねぇだろ」
ア「なんだ、知ったかぶりか?」
ポ「ちげぇよ!一瞬しか見なくても分かるさ、4歳行かないくらいのは小さくて、承太郎にしがみついててかわいかったぜ?」
ジョ「なにっ!しがみつかれたのか!承太郎!」
承「は敵を知らない状態だったし怖がっていたからな」
ジョ「わしがとその敵に出会いたかったのぉ…」
ア「ん?、黙ってどうした?」
はみんなが子供のの話をしていると、黙って下を俯いてしまった。
「は、恥ずかしい…」
は赤面して言った。
するとその顔を見た承太郎の中でちょっとした加虐心が芽生え、のそばにより、みんなに聞こえるか聞こえないかくらいの声で言った。
承「恥ずかしがることはねぇ、小さい手で離れないよう掴んで一生懸命ついてくる姿も、振り落とされないようしがみつく姿も、俺の腕から降りたくないと言う姿も全部かわいかったぜ?」
「…」
は恥ずかしさで顔が真っ赤になり、プシューとまるで顔から湯気が出ているようだった。
ポ「、どうした?大丈夫か??」
承「ふんっ」
承太郎は満足したように微笑んでいた。