第20章 承①セト神
3人がジョセフたちの部屋に向かう途中でイギーはどこかへ行ってしまった。
ポ「あっ、おいどこ行くんだよ…たくバカ犬が」
承「行くぞ」
「あ!」
が自分の髪を触り、いきなり驚いた声を出した。
ポ「ん?」
承「どうした?」
「髪飾りがない…ついさっきまであったのに…多分さっき待ってる時落としちゃったのかも」
承「戻るか」
「さっきの場所しか考えられないから、2人とも先行ってて」
ポ「ジョースターさんは1人になるなと言っていた。俺たちも一緒に行くぞ」
「おじいちゃんたちの方が危ないかもしれないから、行って。大丈夫、すぐに戻るよ。それに…」
が横を見るとアインガードが出てきて、ペコリとお辞儀をした。
「アインガードももう復活したから」
承「見つからなくても、長い時間探したり遠くへは行くな。あとで買ってやる」
「わかった、じゃあ探してくる!」
は先ほど来た道を戻った。
ポ「あとで買ってやる、ねぇ。ラブラブじゃあねぇの」
承「ちっ。行くぞ」
ポ「はいはい」
は先ほどまで待っていた場所に行くとそこに花京院からもらった髪飾りが落ちていた。
「あ、あった!よかった…」
するとすぐそこで変な髪をした男が子供に声を荒らげていた。
「ん?」
がそちらを見るとその男は子供の胸ぐらを掴み拳を振り上げた。
「ちょっと!!」
アレッシー(以下アレ)「あぁ?」
「子供に手をあげるなんてどういうつもり?」
は子供とその男に近づき胸ぐらから手を外させた。
「大丈夫?」
はしゃがんで子供の肩に手を置き、顔を覗き込みながら言った。
子供「うん…でも、僕が悪いんだ…僕がおじさんにぶつかって、ズボン汚しちゃったから…」
アレ「そうだ、こいつが悪いんだ!このガキが弁償するっつったって何年まちゃあいいんだよ!」
「そんなことで…はぁ。はい。」
アレ「なんだ?」