第18章 承①トト神とクヌム神
しかし、皆が紅茶を飲もうとしたその時、イギーが店内に入ってきて他の客たちを混乱させた。
4人「「「「ぶふぉ!」」」」
4人は思わず紅茶を吹き出した。
イギーは他の客の食べ物を奪っていた。
4人「「「「イギー!!」」」」
逃げ出したイギーを皆んなで追いかけた。
やっとの思いでイギーを捕まえると、承太郎は車には乗らずに真っ直ぐ病院へ行くと言った。
ジョ「そうか、はどうする?」
「私は…」
承「俺と行くだろ」
「え…」
ポ「そうなのか?」
承「さっきそう言っていたじゃあねぇか」
ジョ「そうなのか、それじゃあわしらは買い物を済ませてから行くからここで一度分かれよう」
ポ「じゃああとでな」
ジョセフとポルナレフはそのまま行ってしまった。
「い、いやちょっと…」
承「俺たちも行くぞ」
承太郎もスタスタ行ってしまうので、はついて行くしか無くなった。
「…」
承「…」
2人は沈黙していた。
承「おい…」
「あの…」
2人とも同時に言葉を発した。
承「なんだ」
「さ、先にいいよ、なに?」
承「…昨日は悪かった」
「あ…」
承「嫌だったんだろう、すまなかったな」
「ち、ちが!あっ…」
は立ち止まった。
承「ん」
「…い、嫌じゃあないよ…」
承「!?」
「ただ…びっくりしただけ…だよ…」
は顔を赤くしながら俯いた。
承「そうか、行こう」
2人は再び歩き出した。
「私の気持ちなんだけど…」
承「おう」
「やっぱりまだ分からない…昨日承太郎にされたことも決して嫌じゃあなかった。でもだから承太郎のこと好きかと聞かれたら、まだ分からない…ごめん…」
承「昨日も言ったが、急ぐ必要はない。ゆっくり考えろ」
「ありがとう…」
それから2人は他愛無い話をしていると病院に着いた。