第16章 承①紅海
ポ「じょ、承太郎が歯ですりつぶされた!」
「いや…いやだよ…そんなの…いや…承太郎…承太郎!!!」
は目に涙を浮かべた。
ジョ「じょ、承太郎…」
ア「くっ…間に合わなかったのか…」
ジョ「あ…あぁ…」
するとかすかな声が聞こえた。
ジョ「うん?いや待て、何か聞こえるぞ!」
ア「遠くから聞こえるような」
花「だんだん近づいてくるような」
ポ「こ…この声は!」
「承太郎!!!歯の中から聞こえる!」
は笑顔になった。
ジョ「おおっ、みんな!身をかがめろ!」
ポ「えっ?」
花京院はを庇うようにかがんだ。
すると歯の中から承太郎がオラオラしながら、歯を砕きながら出てきた。
承「オラオラオラオラ…」
ポ「ダイヤと同じ硬さなのに、歯を掘ってでてきた!」
ジョ「オーマイゴッド!ついでに、ヒィー!他の歯もへし折ってるぞ!」
花「全く」
ア「相変わらず凄まじいスタンド能力だ」
「よかった…」
承「おい、みんな、このまま外へ出るぜ」
スタープラチナはついに全ての歯をへし折った。
そして皆はついに海岸へ上陸した。
そこにはハイプリエステスの本体のミドラーらしき者が倒れていた。
「承太郎…怪我は?」
承「大したことねぇ」
「ならいいけど…死ぬほど心配した…もしかしたら承太郎が死んじゃったかもしれないと思って…すごく心配したんだよ!?」
はまた目に涙を溜めながら言った。
承「そうか…すまねぇな。でも…ありがとよ。そんなに心配してくれて」
承太郎はの頭にポンと手を置いた。
花京院は2人のその様子を少し悲しそうな笑顔で見守っていた。
ポ「元気出せよ」
ポルナレフは花京院を慰めるように肩に手を置いた。
花「いいんだ」
ジョ「先を急ぐぞ」
ジョセフのその声かけで一向は海岸を歩き出した。