第16章 承①紅海
ジョ「わしの言いつけを守れば大丈夫だ。エジプト沿岸が近いから海底に沿って上がっていこう。では、水を入れるぞ」
ジョセフがハンドルを回すとどんどん水が入ってきた。
「はぁっ……」
は小さく息を吐くと、拳を握りしめた。一気に水が入ってきて、途端に怖くなったのだ。
承「……」
承太郎は一度のことを見ると、黙ってそっとその拳を握った。
「あ………」
は承太郎の方を見たが、承太郎は何事もないかのようにしていた。
ジョセフがレギュレーターについた説明し始めた。
ジョ「これがレギュレーターだ。中に弁が入っていて、息を吸った時だけタンクの空気が来る仕組みになっている。吐いた息はこの左のとこから出ていく」
ポ「よだれはどうすんの?よだれとか痰が水中で出てきたらよ」
花京院が実践しているのをみて、見様見真似でも一緒にやってみた。
ジョ「それぐらいならそこから出ていく。それと、当然のことながら水中では喋れない。ハンドシグナルで話す。簡単に二つだけ覚えろ。大丈夫な時はこれをだす。オーケーだ。やばい時はこうだ」
ジョセフはハンドシグナルをやってみせた。
ア「ジョースターさん我々ならスタンドで話をすれば…」
ジョ「おおっ、それもそうだな…」
ポ「なぁんだ、ハンドシグナルなら俺も一つ知ってるのによ」
するとポルナレフは一度手を叩き、手で2を表し、オーケーとすると遠くをみるような仕草をした。
「????」
花「パン ツー まる 見え」
ポ「イヤーー!」
2人はタッチしてからアメリカ人のようにピシガシグッグッと歓喜した。
「変態。」
ジョ「襲われて死にそうだっていうのに!くだらんことやっとらんで行くぞ!」
しばらくして水が部屋に充満してきた。
ジョ「間も無く部屋が水で充満する。マスクとレギュレーターを装着するんじゃ」
そして皆装着して、水がいっぱいになると、脱出しようと皆オーケーサインを出した。
しかし、ポルナレフがいきなりうめき出した。
ポ「うわぁ!うぐぐっ!うぐぐぐ!」
一同「「「「「おおっ!?」」」」」
ジョ「ポ、ポルナレフ!」
ハイ「ニニニニニ ニィッ!」
見るとレギュレーターに化けたハイプリエステスがポルナレフの唇を噛んでいた