第2章 幼馴染
承「やれやれだぜ。どうせまた1人で泣いているんだろうと思ったらこのザマだ。」
「…ひっく…なんで分かったの…」
承「風呂から上がってきたら目が赤くなってるのに、分からない方がおかしい。」
「…え?じゃあみんなも分かっちゃったかな…」
承「あぁ、多分な」
「ふえぇぇぇん、そんなぁーー」
はまた泣き出した。
承太郎は優しくの背中をポンポンと叩きながら言った。
承「何度言えば分かる。周りに頼れと、1人で抱えるんじゃあないと。」
「だって、申し訳ないんだもん、迷惑かけたくないんだもん」
泣きながら言う。
承「迷惑だなんて思わねぇ。少なくとも俺はな。」
「…ほんと?」
承「あぁ。」
承太郎はふと笑った
「うぁぁぁん!承太郎!!」
は承太郎に思い切り抱きつき、思い切り泣いた。
承太郎は抱き締め返したりはせず、そのまま片手で背中を撫でていた。
少し時間が経ち、が落ち着きを取り戻したので、とっとと寝るように伝え自分は風呂に入った。
は用意された部屋に行って、遊はジョセフと共に眠りについた。
翌朝、遊の幼稚園の送りはホリィがしてくれると言うので、と承太郎は2人で学校へ向かった。