第3章 花京院典明
「久しぶりだね、朝一緒に行くの」
承「あぁ。」
「相変わらず女の子人気すごいの?」
は苦笑いをしながら聞いた。
承「やかましくてたまったもんじゃあないぜ」
「彼女の1人や2人、承太郎ならすぐ出来るのにどうして作らないの?」
承「興味ねぇ。」
「うん、だろうね。いいな,承太郎は。作ろうと思ったらすぐ作れて。私はモテないからそんなわけにはいかないよ」
承「ドンマイ、だな」
別にはモテないわけではない。承太郎のガードがあるため皆近づけないのだ。モテるモテない以前の問題なのだ。
2人は学校へ向かう途中の階段を降りながら話していた、その時だった。
ドサッ
いきなり承太郎が階段から落ちた。
「承太郎!!」
そのとき承太郎は近くに生えていた木の枝を咄嗟に掴もうとした。
しかし掴み損ねてしまった。
承「くそっ…!」
だがいつまでも落ちた感じがしない。
よく見ると昨日見たスタンドが木の枝に掴まり、承太郎のスタンドの腕を掴んでいた。
承「!?」
そしてそのままゆっくりと隣の芝生の上に下ろされた。
「承太郎!!大丈夫!?」
は駆け降りてきた。
承「あぁ。…ところで、」
「足を怪我してるよ!?枝で切っちゃった?」
は承太郎の言葉を遮った。
承「いや、足を踏み外しただけだ。」
(違う。落ちる前に切れていた。スタンドか?のスタンドなのか?だががスタンドを使えるかどうかは定かじゃあない。なら他のスタンド使いがどこかにいるのか?)
花「君、足を切ったようだが?」
2人は緑色の学ランを着て話しかけてきた相手の方を見た。
花「このハンカチで応急手当てをするといい」
「ありがとうございます!承太郎足を出して」
は差し出されたハンカチを受け取った。
花「大丈夫かい?」
承「あぁ。かすり傷だ」
承太郎のその言葉を聞くと緑の学ランは、踵を返した。
承「おい。」
承太郎は呼び止めた。
花「うん?」
承「ありがとうよ。見ない顔だが、うちの学校か?」
からハンカチを取り返し、差し出した。