第11章 家族の行方
ジョセフ達はそこから50mほど離れたところにテントを張った。
承太郎もが落ち着いたので、テントを張るのを手伝った。
しかしは彗のそばから離れなかった。
ジョ「辛いじゃろうなぁ…」
ポ「なんて声をかけたらいいかわからないぜ…」
承「…」
花京院はスタスタとの元へ行った。
花「…、行こう…」
の肩に手を置き言った。
「うん…先行ってていいよ…あとで行くから…」
花「ここにいたんじゃあ冷える、向こうへ行って、温かいものでも一緒に食べよう」
「…ごめん、花京院…今は少し…1人にして欲しいの…」
は膝を抱え顔をその中に隠した。
花「そうか…わかった。すまないな…。」
「ごめん…」
花「いいんだ、いつでも来るといい、待っているよ。寒いからこれを」
花京院は自分の羽織をにかけた。
「ありがとう…」
花京院はジョセフたちの元へ戻って行った。
ジョ「どうじゃ?の様子は」
花「1人になりたいみたいです…」
ポ「そりゃそんなすぐに立ち直れるわけないよなぁ。安否がわからなかった両親と兄弟が死んでいた上に敵になっちまってたんだから。」
ジョ「さらに敵になったと思って倒そうと思った矢先、自分を庇って死んだんだからな…。なぜばかりあんな辛い目に遭わねばならんのだ…」
承「全ての元凶はディオ…あいつだ。俺はあいつを許す気はねぇぜ。」
花「承太郎、皆同じ気持ちだ。」
はというと
「お兄ちゃん…お兄ちゃんは確かに一度堕ちてしまったかもしれない…だけど、最後までちゃんと抗ってた…お兄ちゃんだって十分強いよ。私ももし直接会っていたら屈していたかもしれない…。お兄ちゃんの責任感の強さに漬け込んできたあいつが全ての元凶だよ。ディオ。私はあなたを許さない。絶対に。」
は決意を固めると泣くことをやめ、みんなの元へと戻った。