第2章 幼馴染
ア「私はジョースターさんの友人のモハメド・アブドゥルです。」
胸に手を添えながら言い終えると丁寧に会釈までした。
「おじいさんの期待に添えず残念なのですが、私は承太郎の幼馴染のです。」
も言い終えてから2人に向かって会釈した。
ジョ「なんとまあ、かわい…」
承「ジジイ達のことは構わなくていい。」
承太郎がジョセフの言葉を遮るように言った。
承「今日は遊の迎えに行く。いつもの時間でいいな?」
「え、あ、うん…でも、いいの?忙しいんじゃ…」
承「今日は大丈夫だ。」
ジョセフとアブドゥルの2人は何のことかわからず、頭にハテナを浮かべながら聞いていた。
「じゃあお願いしようかな。」
承「今日は一緒に迎えに行くか。」
「あ、そうだね!そうする!」
承「じゃあ迎えの時間より少し前に行くから家で待ってろ。」
「分かった、ありがとう承太郎」
承太郎はわかっていた。が家族と連絡がつかず不安になっていることを。その間自分とのコンタクトも取れず、不安になっていたことを。
そしてまたも承太郎に見抜かれていることをわかっていた。
「それじゃあ,私そろそろ帰るね」
承「あぁ。」
そう言って帰ろうとしたときだった。
ジョ「承太郎、女の子を1人で歩かせるつもりか?しかもこんなに可愛い子を?」
「まだ明るいですし、近いですし、全然大丈夫で…」
ジョ「どうなんじゃ?承太郎」
今度はジョセフがの言葉を遮るように言った。
承「…はぁ。やれやれだぜ。お袋に言ってくるからそこで待ってな。」
承太郎はホリィにを送ってくる旨を伝えると、戻ってきてと一緒に出て行った。
このときジョセフとアブドゥルが2人で顔を見合わせニヤリとしていたことを2人は知らない。