第3章 筆
「到着しました!ここです」
は車から降りた
「誰か中にいますか?」
「子供が1人中に取り残されています‥お気をつけて」
伊地知は帳をおろした
は建物の中に入った
「病院か‥」
すると悲鳴が聞こえた
「そっちか!」
声のする方に向かった
はポケットから筆を取り出した
「出てこい‥化け猫!!」
描いた絵から化け猫が飛び出した
「にゃー!!」
「君!大丈夫?」
男の子に駆け寄った
「お‥お姉ちゃん‥」
「立てる?」
男の子は頷いた
「外に出るよ」
は手を握った
「怪我はしてない?」
「うん‥走れるよ僕!」
「よし!」