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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第209章 209




「なんてね」
「…傍に居たいよ。龍くんの腕の中でひたすら幸せに浸ってたい。誰が求めても、龍くんに求められれば他なんていらない」
「…」
「…なんてね。私が龍くんに出会えたのはこの仕事のおかげだから、一生かけてお仕事に恩返しするつもりだよ」

にこりと微笑むに、龍之介もそっか、と頷き微笑む。
の人生の一部になっていると言っても過言ではない芸能界の仕事。
それが龍之介とのつながりの一つと認識されていることが、何やら嬉しかった。

「俺も。と、天と楽と、TRIGGERに出会わせてくれたこの仕事に感謝して、早くテレビに戻らないとね」
「うん、ずーっと期待して待ってる。早くまた、一緒のステージで歌って踊って、ドラマも、バラエティも、いっぱい一緒に出ようね!」
「うん、すごく楽しみ」

幸せそうに微笑み合い、そっと口付ける。

「さ、お粥作ってくるから、着替えてゆっくりしてて?」
「うん、ありがとう」

それからもホスピタリティ溢れる甲斐甲斐しいの看病を受け、翌朝には龍之介の体調不良は完治した。

「移らなかったでしょ?」
「うん、良かった…。じゃあ」
「ん?」
「昨日は俺一人で暑かったから…」

早朝、龍之介はにこりと微笑み、起き上がっていたの腕を引いてベッドに組み敷く。
熱は下がったのに、瞳がやたらと熱っぽい。

「今から二人で熱くなろ?」
「龍くん…うん!愛してる」
「俺も愛してる。看病してくれてありがとう」
「ん。どう致しまして」

額を合わせ、明らかに発熱でない、別の熱を互いに感じる。
視線が交わると共に笑い合い、二人はそのままベッドへと再び沈み込むのであった。

「そういえば、天と楽来なかったね」
「絶対に来ないでってお願いしといたの。あんな可愛い龍くん誰にも見せたくなかった」
「…はは、そういうの方が何百倍も可愛いよ」
「ふふ、ありがと。愛してる」
「俺も愛してる」

にこりと微笑み合い、隙間なく寄り添う二人の幸せそうな笑い声はいつまでも部屋に響くのであった。

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