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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第208章 208




そう言ってくすくす笑う天の言葉に、龍之介はをバッと抱き締める。

「天…は俺の…っ!」
「?龍くん?」
「わかってるってば、全く…。龍は本当にのことになると…」
「彼氏バカ大爆発だよな」
「楽!龍くんのことバカなんて言っちゃダメ!」
「お前もとんだ彼女バカだよ」

やれやれとため息をつきつつ、楽と天は顔を見合わせる。

「それでもよ」
「可愛いんだよな」

苦笑交じりに頷く天と楽に、と龍之介もまた表情を緩め、四人で微笑み合う。

「さて、暇だろうし、トランプとかもってきてやろうか?」
「大富豪やる?大富豪!あ、UNO久々にやりたい!」
「あったか?龍…」
「うーん、あったかなぁ…あ、ここコンビニ入ってるよね。売ってないかな?」
「病院の売店に遊び道具売ってるかな」

食事制限も何もないのだから、とにおやつを買ってくるついでに何か暇つぶしはないか見てくる。と天と楽は病室を出ていく。

「、心配かけてごめんね」
「ん?…それ以上に心配かけちゃったのは私。でも、龍くん」
「うん、なぁに?」
「今回はこんなことになっちゃったけど…でも、私は龍くんの傍を黙って離れることなんて絶対にないから」

龍之介の心を見透かしたかのようなその言葉に、龍之介はきょとんとしてから微笑む。

「…うん、そうだね。ありがとう」
「愛してる」
「俺も愛してる。」
「トランプあったぜ…って、お前ら…」
「二人っきりになった瞬間にいちゃつき始めるのやめてよね」

何とも早い天と楽の帰還に、龍之介が驚いた様子でそちらを見る。

「天!楽!」
「ったく…コンビニすぐ下だっつの」
「UNOはなかったから、取り敢えずトランプ。大富豪やる?」
「やるー!の前に、龍くん」
「ん?ん……可愛い…もう…」

龍之介を呼び、彼が振り返った瞬間口付ける。
そんなの悪戯な笑みに、龍之介のみならず天も楽も思わず笑ってしまう。

「へへ。よーし、大富豪やろー!」

嬉々としてトランプを配り始めるに顔を見合わせ、龍之介、天、楽はわしゃわしゃとの頭を思う存分撫でまわすのであった。

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