君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第23章 23※
「あっ、すごい…」
「…ん?」
「ベッド…龍之介さんの匂い…いい匂いする」
を抱き上げ寝室へ向かい、ベッドにそっと下ろせば
そんな事を言われ、ただでさえもろくなっていた龍之介の理性はほぼ崩れ去った。
「…そんな可愛い事言われると…」
「え…んぅ…」
寝転がせていたに跨り、の唇を舌で割り開いて口付ける。
「あ、ふ…」
「…初めて、だよね」
「ん、はい」
唇を僅かに離し問いかければ、は小さく頷く。
「…俺も、そんな経験な…ん」
「私以外の話したら嫌なの…」
龍之介の言葉を遮るように口付け、は拗ねるように頬を膨らませる。
そんなが可愛くて、龍之介は小さく笑い、ごめんと謝ってから口付ける。
「俺の全部あげるから、の全部、見せて」
「ん…全部あげます…全部見せる…」
「うん、、…」
ゆっくりとの体を支えながら起こし、シャツのボタンを外していく。
これまでも白いと思ってはいたが、はだけていく毎にその眩しいまでの白い肌が晒されていき、龍之介は触れてはいけないものをこれから穢す背徳感に高揚していた。
「綺麗…」
「龍之介さん…」
「ん…?」
「じっと見たら恥ずかしいから、キスして…?」
…ホントに17歳だよね?
その色っぽい表情にそう思い、思った瞬間龍之介は崩れ去った理性が戻ってくるのを感じた。
そうだ、はまだ17歳だ。
「…待った」
「…ん?」
「、ホントにいい?後悔しない?」
「今から龍之介さんとすること…?」
「うん…」
もまた、龍之介が理性を取り戻したのを感じ取る。
龍之介を見上げ、そして頬を撫でてから抱き着いた。
シャツはもう袖にかかっているだけの状態故に、肌が直接触れて龍之介はくらくらとする頭を何とか抑えている状態だ。
「後悔なんて、すると思います?」
抱き着いたまま龍之介の体を押し、反対側へ寝転がせば、が組み敷いたような状態になった。
「私の初めては全部あなたにあげたい。キスも、その先も…龍之介さんしか知りたくないの」
「…」
名前を呼ばれ、は微笑み龍之介に口付ける。