君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第200章 200
「万理さん、運転大丈夫ですか?大分お疲れみたいですけど…」
「うん、十くんが迎えに来てくれてるから、お任せするつもりだよ」
「oh、流石十氏…ボディガードですか?」
「ただの激甘だと思うけどなぁ…」
大和の言葉に、それもそうかと一同納得の表情。
「しっかし、お前さんもよく頑張ったよ」
「紅一点なくせに色んなゲーム参加してたしな」
「俺、っちにバランスゲーム負けたんだけど!」
「体幹抜群な環くんに勝つってかなりすごいよね」
「さんも運動神経抜群ですからね」
「そんなに褒められると照れるなぁ…」
照れ照れと微笑むに、かっわい…と各々顔を覆うIDOLiSH7のメンバーたち。
そんな一同に苦笑しながら、万理はそっとの頭を撫でる。
「頑張った分お疲れの顔が段々隠せなくなってるから、そろそろ行くよ」
「はーい」
それぞれと言葉を交わし、は笑顔で挨拶を送って楽屋を出る。
「大神さん、よく見てますよね。さんの事」
「ちゃんの事、本当に大切にしてますから、大神さん。十さんの次くらいにちゃんのことよく知ってるんじゃないですかね」
「どこ行ってもベタ甘に甘やかされるんだな、あいつ」
二人を見送ったメンバーたちと紡は顔を見合わせ、可愛いもんな、可愛いですよねぇ、などと言葉を交わすのであった。
「突然すっごく眠くなってきました」
「俺はもうひと踏ん張り。せめて事務所まではしっかりしないとね」
「そうですよ。万理さんに何かあったら私仕事できなくなります」
のその一言に、万理はきょとんとする。
そんな万理の表情に苦笑すれば、は笑いなら口を開いた。
「当たり前じゃないですか。万理さんは私にかけがえのないパートナーです」
「それは…光栄すぎる言葉だな」
「ふふ、いつも感謝してますよ」
「…うん、俺からもありがとう。頼ってくれて嬉しいよ」
微笑み合いながら、二人は駐車場へと向かう。
愛しの彼の元まであと少しである。