君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第197章 197※
けれど、早く欲しいと強請るは腰を揺らして龍之介の自身を自らの中に導こうとしている。
なら、そのお誘いには、ノルしかないよね?
「痛かったら、ちゃんと言うんだよ?」
「ん、うん…っは、ぁ…龍く…あっっ、ああ…っ、は…ん…」
ぐっと自身を蜜壷に這わせ、腰を進めれば、僅かな抵抗感のあとゆっくりと自身はに包まれていく。
の乱れた呼吸が落ち着いたのを見計らい、く、と全てを押し込めば、キュウと締め付けられた。
「っ、は……すごく、気持ちいい…よ…」
「っん、きもちぃ、…んっあっあぁ…っ」
ゆっくりと腰を前後させ、龍之介はの最奥をそっと突き上げる。
「ん…っりゅうく…ちゅー、して」
「…ん、」
交わる唇は何度も角度を変え、互いの唾液が溶け合う。
口端を垂れた唾液を追いかけながら、龍之介はを更に欲しての肩を抱きしめたまま掴み、自らを奥へ奥へと送り込む。
「ちゅ、んあ…は、あっ…きゅ、ん」
「…っ、は…締め付け、すご、い…」
「龍く、んっん…っ奥、め…あぁ…もっイ、ちゃ…イく…イ…っんああっ」
「待っ…っく…は、…っ」
びくりと跳ねるの身体を抱きしめ、龍之介も快感をその表情に浮かべ、そのままゆっくりを腰を前後させる。
やがて互いに乱れた呼吸のまま、そっと口付け合う。
「イかされちゃった…んだけど…」
達した快感と、自らのコントロール外での絶頂にわずかに混乱し、何やらおかしくなってきてしまった龍之介がくすくす笑いながらの額に自らの額を合わせる。
「え…?」
「どう?」
「っんあ…」
自らが達したと同時に、龍之介も脈打ったことは解っていたが、それが龍之介の意志でないことに驚きながら首を振る。
だがゆるゆると動く龍之介の自身が掻き回す感覚は、彼が果てたいつもの感触と同じである。
「ホントに…一緒に…?」
「そういう事だね。…はは、すごく…幸せだ」
「私も幸せ…龍くん」
「ん?」
「もっと…って言ったら、大変?」
「俺もが欲しいって、言おうと思ってた」
柔らかい笑みでの頬を撫で口付ける。
「いっぱい愛して」
「いっぱい受け止めて」
二人の夜は始まったばかり。