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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第194章 194




「俺が自分の意志での部屋来たんだよ。せっかく作ってくれたのに、昨日のうちに食べれなくてごめんね」
「ううん、それだけ心配させちゃったってことだもん。ごめん」

軽く首を振りながら答えるを見て、龍之介はうーん、と唸ってから頷いた。

「よし、もう謝るのやめよう」
「?」
「も、俺も、反省した。ちゃんと謝った。だから、謝り合うより、笑い合おう」
「龍くん…うん、そうだね」

お互いの笑顔が好きなことはお互いが分かり切っている。
龍之介がの頬を撫でれば、いつも通りの愛くるしい笑顔が帰ってくる。

「…可愛い。愛してる」

龍之介のそんな言葉に、もまた龍之介の頬を撫でれば、いつも通りの慈しむような笑顔が帰って来た。

「私も愛してる。龍くん」

そう言って再度微笑みを向けてくるを抱きしめ、龍之介はそっとの顎を掴む。

「龍くん…」
「ん?」
「…ありがとう」
「…うん、俺も。ありがとう、」

大好き

そんな気持ちを心に満たし、二人の唇は重なる。

「時間、まだある?」
「朝ごはん食べたらギリギリ」
「そっか…朝ごはんはちゃんと食べて欲しいし…夜にまたゆっくり、だね」
「うん。なるべく早く帰れるように頑張ってくるね」

額を合わせて微笑み合い、もう一度口付け合った二人は、硬く手を繋ぎ、部屋を出ていくのであった。

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