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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第193章 193



某空港、国内線ターミナル。
その到着ゲートの前に立つ一人の少女。

「だ」
「うわ、めっちゃ可愛い…」
「何かの撮影かな?」

眼鏡をかけたくらいで特に変装するでもなく、到着ゲートの奥をじっと見つめるを見つけた者たちは、遠巻きに彼女を見ていた。
やがて、ゲートを見ていたの表情がパッと明るくなり、満面の笑みを浮かべ一歩二歩とゲートの歩み寄る姿は、映画か何かのワンシーンのようで、その場の誰もが見惚れた。

「?!」

ゲートの向こうからの姿を認め、駆け寄ってくる人物。
彼はの前まで駆け寄るなり、彼もまた満面の笑みで華奢なその身体を抱きしめた。

「龍くん!おかえりなさいっ」
「ただいま。びっくりした…どうしてここに?」
「姉鷺さんに飛行機の時間聞いたんだ。午後からオフだったから…来ちゃった」

抱き締められまそのままの顔を上げて微笑むが可愛くて仕方ないらしい龍之介は、にこにこと嬉しそうに笑いながらそっとの頬を撫で、頭を撫でる。

「仕事忙しいのに…来てくれてありがとう」
「上がりの時間がちょうどよかったの。早く会いたかったもん。来れて良かった」
「…可愛い…もー…」
「龍くんー。大好きーっ」
「俺も大好き」
「龍、」
「周りすげぇことになってるから」

龍之介から少し遅れてゲートをくぐってきた天と楽、姉鷺は苦笑しながらも離れなさい、と二人を促す。
突然の、人気女優とTRIGGERのメンバーの抱擁に周りのざわめきは最高潮である。

「こりゃ…明日には芸能ニュースだな」
「TRIGGERの話題は消されるわよ。代わりにラビッターの情報が凄いことになるんだけど」

苦笑気味の姉鷺に、天と楽も頷く。
近頃はあからさまなTRIGGER落としは少なくなってきた。
その代わり、小さな情報でも記事が出にくくなっている。
だからこそ、それを逆手には自身のゴシップも気にせず龍之介に堂々と甘えているのかもしれない。
そんなと龍之介は、一歩離れようとする龍之介に一歩近づき抱き着くの、傍から見たらおかしいやり取りが執り行われていた。

「二日間も離れてたのに?!まだ離れろと?!」

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