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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第192章 192




「福岡いっちゃう?」
「いい子で待っててね?たくさん勉強して来るから」

数日後。
早朝の龍之介の部屋にては寂し気に龍之介に抱き着いたまま、じっと見上げていた。

「にゅう~」
「そんな甘えた声出して…」
「そろそろ時間だよ」
「天のいじわるぅぅぅ」
「時間伝えただけでしょ」

Re:valeのライブに呼ばれたとして、TRIGGERは福岡へと向かうことになっている。
それはすでに知っていた事だが、いざその日になれば寂しさが爆発である。

「お土産買ってくるから」
「龍くんが良い」
「…連れてって良い?」
「ダメだろ」
「は明日生放送の特番でしょ」
「うえーーんっ!龍くんと天と楽と一緒にいたいぃぃぃっ」

連れていっちゃいたい…!
と、三人の心が一つになるが、にも仕事があるし、そろそろ出かけねば非常にまずい時間である。

「」
「ん?」
「帰ってくるの、楽しみにしてて。いい子でいたら、良いことあるよ」
「?うん!良い子にしてる!」

龍之介の言ういいことが何かはわからないが、龍之介から貰えるものは幸せなものに違いないことを信じ切っている。
ならばとにっこり微笑み頷いた。

「いい子。じゃあ行ってくるね」
「行ってらっしゃい!」

そっと口付けを贈り、幸せそうに微笑むを三人で抱き締めてからTRIGGERは福岡へと旅立っていった。
そしてその翌日の夜。
は生放送の歌番組への出演を控えていた。

「生放送!さり気なーくTRIGGERの話題出すぞ」
「俺こういうとこ緊張してわざとらしくなっちまいそうだから、大和さん、、頼むぞ!」
「俺?あー、じゃあ…やるか、」
「うん!ふっふっふ…楽しみだなー」

演技が苦手だと告げる三月に大和は頷き、は楽しそうににんまりと笑う。
流石演技派アイドルと本業女優である。

『IDOLiSH7の皆さんも、さんも、大活躍されてますね!』
『お陰様で。いやぁ、でもTRIGGERのライブ行きたかったなー』
『私行きましたよー!TRIGGER、ほんっとカッコ良かったです!』

そんな二人に顔をひくつかせるも、すぐに司会者は話題を変えてしまう。

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