君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第187章 187
忘れてた、と姉との邂逅を報告すれば、龍之介は目を見開いてを見る。
「うん、家の外だったからかな?普通に話せた…」
「そうなんだね。良かった…」
「何にもなかったけど一応ね。報告」
「うん、ありがとう」
「ん。あ、唇拭かないとね」
リップがしっかり龍之介の唇に移ってしまったのを見れば、はくすくす笑いながらハンカチを取り出し龍之介の唇を拭う。
「よし、綺麗になった」
「ん、ありがとう。あ、天、楽!」
「ただいま。、そろそろ入場始まってるみたいだよ」
「あ、ホント?じゃあ、私もそろそろ行こうかな。鏡ちょっと貸してね」
天の言葉に頷けば、は鏡の前に立ちリップを塗り直す。
「いつもとなんか違くねぇか?」
「色変えたんでしょ。その色も似合うよ」
「へへ、ありがとう!じゃあみんな、楽しんでね!私もちょー楽しませてもらうね!」
ワクワクが満載の笑顔で三人を見上げるの頭を撫で、龍之介、天、楽は頷く。
「TRIGGERは最高だからな!絶対楽しませてやる」
「僕たちに酔いしれてね」
「にとっても、最高の俺たちを届けるよ!」
「うん!みんなの前で、見守ってる!じゃあ…行ってらっしゃい!」
微笑むに頷き、TRIGGERは丁度呼びに来たスタッフと共にステージ裏へと向かう。
「頑張れ、TRIGGER。愛してるよ」
そんな三人を見送り、もまた案内にやってきたスタッフととともに客席へと向かうのであった。