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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第20章 20




「じゃ、ごゆっくり」
「大神君、あっちで今後の事ゆっくり話し合いましょ」
「良いですね!行きましょう行きましょう!」

いつの間にそんな仲良くなってんのさ?
と思いながら姉鷺と万理を見送り、襖が閉まればは龍之介に視線を向ける。

「…十さん」
「…うん…そっち行っていい?」
「あ、私が行きます」

龍之介の言葉に立ち上がり、はそっと龍之介の隣に座る。
その途端、龍之介に抱き締められた。

「」
「龍之介さん…」
「…好きだ」

僅かに体を離し、真っすぐにを見て伝えてくれる。
嘘偽りはないと、ずっと伝えたかったのだと、そう伝えてくれているようで、は涙ぐんでしまう。

「私も、好きです。龍之介さんが、大好き…好きなんです」
「俺も。が好き。君みたいな子、初めてなんだ…愛してる」
「龍之介さん、愛してます」

が龍之介の頬を撫でる。
龍之介もまたの頬を撫で、指を滑らせて顎に指をかけた。

「愛してる、」
「龍之介さん…私も愛しています」

そのままそっと唇が重なる。
これまではこのまま唇は離れてしまっていた。
けれど、もう我慢は必要ない。

「」
「は、い」
「好きだよ」
「私、も…んぁ…」

再度口付けられ、龍之介の舌はの唇を割り、そっとの舌を掬い上げる。

「ふ、あ…」
「んっ…」

がおずおずと龍之介の舌を舐めれば、そのまま絡みついて来る。
ひくりと体を揺らし、は龍之介の首に腕を回した。

「…」
「りゅぅ…んぁ…」

縋りつく様に龍之介に抱き着き、懸命に口付けに応える。
そんなが可愛くて、龍之介が愛しくて、二人はしばらくそのまま口付け合っていた。

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