• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第181章 181




TRIGGERのFSCホールでのライブチケットは完売の満員御礼。
壮五が借りてくれたお金の返済条件を一つクリアし、一同ホッとした面持ちである。
本番を翌日に控え、TRIGGERと、姉鷺はともに京都へと降り立った。

「すぐにホールの下見とリハいくわよ!、あんたどうする?」
「私は一旦ホテル向かって、みんなの荷物預けて、リハ終わるまでぶらぶらしてます!」

大き目のキャリーケースをぽふりと叩き、はにこりと微笑む。

「重くない?」
「ゴロゴロしてくから大丈夫!ほら、時間時間!荷物とかチェックインとかは任せて、みんなはライブに集中!」

キャリーケースの中には天、楽、龍之介の三人分の荷物が詰め込まれ、は小さなボストンバックにうまいこと荷物を詰めていた。
それ故たくさんの荷物は無く、一人でも運べるものである。

「リハーサル終わったら連絡するね。一人で大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ!だから安心して楽しんできてね。行ってらっしゃい」
「行ってきます」

そっとの頬に口付け、龍之介は手を振りながら姉鷺の止めたタクシーに乗り込もうとすれば、姉鷺にバシッと肩を叩かれた。

「人が往来してるとこで何してんのあんた」
「すみませんっ!」

苦笑しながら天と楽も乗り込み、四人を乗せたタクシーはその場を走り去る。
くすくす笑いながら手を振り見送ったもまた、次のタクシーに乗ってホテルへと向かった。

「すみません、今日宿泊予定なんですが、荷物預かって頂けますか?」
「畏まりました。ご予約のお名前は…」
「姉鷺です」
「姉鷺様…ツインが二部屋、シングルが一部屋の三室、二泊のご予定ですね」
「はい。チェックインまでまだ時間ありますよね」

時計を見れば昼前。
ホテルのチェックインは三時からだ。

「はい。ですがアーリーチェックインで手続していただきますと、チェックインのお時間にそのままお部屋まで向かっていただくこともできますが…」
「あ、じゃあそちらでお願いします」

リハーサル終了予定が五時。
ホールは近く、夕飯を食べてからここに来ることになるだろうが、すぐに部屋に行ける方が良いだろうとは手続きを進める。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp