君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第177章 177※
「今日はこの子も一緒に寝るの」
あれから帰宅したは龍之介と共に自室へ。
そのままロフトを上がり、お土産に買ったカワウソのぬいぐるみをベッドに寝かせた。
「俺、、カワウソの並びだよね」
「龍くん、カワウソ、私は?」
「そうしたら、を抱きしめて寝れないよ?」
「カワウソごと抱き締めてくれないの?」
「うーん…」
だから、小首を、傾げないで。可愛いから。
そんなに龍之介もまた首を傾げながら、ぬいぐるみを見る。
「わかった。今日は試しにカワウソ真ん中で寝てみよう」
「うん!」
そして二人で風呂に入り、軽くお茶をし、寝る支度を整えてベッドに入る。
「…」
「ん?」
「……カワウソは?」
ベッドに入るなり龍之介にぴっとりとくっついて抱き着くに、龍之介は思わず問いかけてしまう。
「あ、忘れてた。…やっぱり龍くんとぴったりが良いっ!」
「…か、…可愛すぎる…。ん、じゃあ…寝よっか」
「はーい。おやすみ龍くん」
「うん、おやすみ。ゆっくり寝るんだよ」
を抱き寄せ、そっと頭を撫でていればすぐにすやすやとした寝息が聞こえてくる。
水族館でも夕食でも楽しそうにしていた。
よっぽどはしゃいでいたのだろう、と龍之介は小さく微笑み、自らもそっと目を閉じた。
そして翌朝。
何やら違和感を覚え目を覚ました龍之介は、が自らに跨っていることに気付いた。
「…?」
「あ、起きちゃった…」
何やら残念そうに呟き、は跨ったまま龍之介の顔の両脇に手を突き口付ける。
「ん……っ」
「あ…ん…」
そっと口付けを返しながらの腰を軽く掴み、自らの腰を押し当てる。
「何しようとしたの?」
「夜這い…んー、朝だから、朝這い?」
軽く首を傾げながらも微笑むは、朝からとても愛らしい。
けれど、その瞳はとても色っぽいものを宿していた。
その瞳は龍之介の欲を昂らせるには十分な色気であり、みるみる内に自身に血が集まるのが分かった。
「…抱いていい?」
「ダーメ。私がするの」
そう言って、は龍之介の顎を軽く掴んで口付ける。
薄い舌が龍之介の唇を舐め、舌先が唇を割る。