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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第171章 171




いつもよりうるうるのに、うっかり理性を失いそうになったが、天の言う通り、確かにの体調不良は疲労から来たものというのも否めない。
明日のオフが、約二週間ぶりなのがそれだ。

「、ごめんね」
「だいじょぶ。こんな状態じゃなかったら、止めなかったよ?」
「…っ」
「感動してまた襲おうとしない!」
「すみませんっ!」
「メイク落として―!」

もー、自分でやるっ!と頬を膨らませるもまた大層可愛い。
手慣れた手つきでメイクオフすれば、はゆっくり起き上がった。

「大丈夫?」
「うん…拭き取り化粧水とってくる…」
「俺持ってくるよ。寝てて」
「じゃあ、僕お粥作るから」
「え、え!?い!いいよそんなのっ」

至れり尽くせりが申し訳なさすぎるとがわたわたしていれば、またも玄関の開く音。

「!」
「楽まで…!みんなうつったらどうするのさぁ!」

でっかい楽の声に張り合う声が上がり、は起き上がる。
なんやかや、幾分かよくなってきているのかもしれない。

「大丈夫か?」
「なんかもう、風邪ひいてる場合じゃなくなってきたんだよ…」
「は?」

そんなのため息などいざ知らず、TRIGGERの三人は嬉々として甲斐甲斐しく、の看病に勤しむのであった。
その翌日。

「おはよう、。良くなった?」
「大分顔色いいね。熱下がったかな?」
「お、元気じゃねぇか!治ってよかったな!」
「……なんで、なんでみんなそんな元気なの?!ずるい!!」

風邪など一切うつらず、元気になったを元気に迎える龍之介、天、楽の姿に、ずるいと駄々をこね始める。

「でも、みんなの看病のおかげだね。本当にありがとう!」
「どう致しまして」
「俺らがしたくてしたんだよ、気にすんな」
「が元気なのが一番だよ。本当に元気になってよかった!」

龍之介に額を合わせられ、熱が下がった事を確認され、そのまま口付けられる。

「もう、良いよね?」
「ふふ、良いよ?龍くん、大好き」

首に腕を回し口付ける。
嬉しそうにを抱き寄せる龍之介。
そんな二人を呆れながら見つめる天と楽であった。

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