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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第170章 170




万理を見上げてからぺこりと頭を下げ、にこりと微笑めば、ほら、行っといで。と頷く万理に送り出され、は龍之介へと駆け出す。

「龍くん!」
「、おかえり」

の姿を認め、微笑み両腕を広げる龍之介に真っすぐ飛び込む。
飛び込んでくるその瞬間が
飛び込むその瞬間が
愛しくてたまらない。

「ただいまーっ」
「お疲れ様。はは、可愛い」

飛び込んできた満面の笑みのを抱きしめ、龍之介もまた満面の笑みである。

「迎えに来てくれたのすごく嬉しい!」
「天と楽が、晩ご飯用意してくれてるから手が空いたんだ。それに」

早くに会いたかった。
そんなことをいわれてしまっては、愛しさが爆発してしまうではないか。

「龍くん…大好き」
「俺も大好き」

龍之介がを抱き寄せ、の腕が首に回る。
駐車場の端っこ。
周りには誰もいない。

「…見られちゃうかもよ?」
「気にする余裕、ないの」

くすくす笑い、口付け合えば額同士を合わせ微笑む。
甘い雰囲気が、二人の周りに漂っていた。

「天と楽にお礼言わないと」
「ん?なんで?」
「二人が、迎えに行きなって勧めてくれたから」

天と楽も、が虎於と共演することを気にかけてくれたらしい。

「そっか…じゃあ私もお礼言わなきゃ」
「二人で言おうね」
「ん」

にこりと微笑むに引き寄せられる様に軽く口付け、龍之介は微笑みながらそっとの頭を撫でるのであった。

「可愛い…」
「龍くんはカッコいい…大好き」
「俺も大好き。さ、帰ろっか」
「はーい」

助手席のドアを開く龍之介に促されるままに車に乗り込み、は運転席に回る龍之介をじっと見る。

「…何してても超カッコイイ」

そんなの呟きはドアの開く音に隠れる。

「よし、準備良い?」
「勿論!」

出発前にもう一度口付け、龍之介はエンジンをかけ車を発進させたのであった。

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