君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第170章 170
やって来ましたリハーサル。
一旦出演者全員ひな壇にて座り位置の確認である。
「IDOLiSH7さんこちらです」
「はい」
「さんこちらです」
「はーい」
「ZOOLさんこちらになります」
「はい」
この日の出演は三組。
トークも交えるために出演数は少ない。
「位置確認OKです!さんからステージリハーサルお願いします」
「はい!いってきまーす」
IDOLiSH7ににこりと微笑み手を振りながら、はステージへ向かう。
「音楽お願いします!」
立ち位置をスタッフと確認しスタート地点につけば、曲が流れ始める。
リズムに乗り、簡単に振り付け確認をし一曲目を歌い終えれば、次の曲がすぐ流れる。
「連続で二曲行くのか」
「うおー!新曲やっべー!」
「セクシー過ぎない?」
「そりゃ、あの衣装だわ…」
「まさにTRIGGER…」
デビュー曲に次いで流れた新曲。
TRIGGERのSECRET NIGHTを思わせるセクシーな曲調と歌詞に、一同顔を見合わせる。
「シクナイとは違うけど…」
「これはこれでセクシーで良いな…」
「ちゃん、ホント曲によって年齢代わって見えて凄いよね」
「多分、女優業がメインだからこそかもしれませんね。曲の主人公になり切って歌ってるんだと思います」
「俺らも負けらんねーな!」
環の言葉に皆が頷いたところで、のリハーサルが終わる。
デビュー曲は歌いなれているが、新曲は初披露なため通しでリハに挑んだらしい。
「っはー!楽しかった!ありがとうございました!」
スタッフに頭を下げ、はステージを降りる。
「っち!新曲サイコー!!」
「ありがとー!」
その後もIDOLiSH7、ZOOLと順にリハーサルを終え、一旦楽屋へと戻る。
「お、龍くんからラビチャ」
スマホを手に取れば届いていたラビチャ。
「ご飯かぁ…最近全然作れないなぁ」
呟きながら、夕飯のリクエストを送れば鏡を覗き込む。
「…顔が疲れてる…もうちょい頑張れーっ」
苦笑しながら自分を鼓舞しつつ軽くメイクを直し、本番へと向かう。