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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第166章 166




くすくす笑いながら答えていれば、そんなことない、とさらに撫でられる。

「素直に礼は受け取りなさい」
「謙遜すんなって」
「そう、は俺たちの支えなんだから」
「…ふふ、じゃあ…もっと撫でてくれていいよ?」

小首を傾げ、なでなでを所望するに、天も楽も龍之介も、笑いながらを撫でまわす。
今日も龍之介のマンションには四人の楽しそうな笑い声が響いていた。

「さて、そろそろ部屋戻ろうか」
「ん、そうだね。明日学校だし、準備しないと…あ、服選んで龍くん」
「学校終わってから着替える時間ある?」
「割とタイトかも…。んー…制服でいっかぁ」

呟きながら頷けば、龍之介はの頭を撫でる。

「龍は服選ばなくていいのか?」
「楽、知らないの?龍の服も向こうに行ってるよ。洗面用具も向こうに龍のあるみたいだし」
「わざわざ向こうに持っていくのも手間かなーって思って、準備させていただきました」

歯ブラシも、洗面用具も、寝巻も、お泊りセットが既に準備されているらしい。

「至れり尽くせりだな」
「向こうでも龍くんにまったりして欲しいからね」

そんなに龍之介は微笑み、そっとの頭を撫でる。

「俺はさえいれば十分ゆっくりできるけどね」
「へへ、嬉しい。じゃあ…行こ?」
「うん、行こうか。じゃあ、天、楽、お休み」
「おやすみー!また明日ね」

にこりとした笑みを残し、龍之介とはの自室へと戻る。

「さて、お茶入れる?お風呂入る?」
「お風呂入って…寝ようか」
「う?」
「今夜は覚えておいてね?って…さっき言ったでしょ?」

そんな龍之介の言葉に、は頬を染めちらりと見上げる。

「龍くん…」
「照れてる、本当に可愛い。愛してる」
「ん…」

腰を引き寄せられ、そっと口付けられる。
幸せそうに微笑み、が軽く唇を開けば、龍之介の舌が絡んでくる。

「は、ふ…ん…」

舌が絡む水音は、二人の甘い夜の始まりを告げるものであった。

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