君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第166章 166
その夜、IDOLiSH7のメンバーを見送ったたちは、部屋を片付けていた。
「龍は今日もんとこか?」
「うん。そうだね」
先日注文したマットレスがやっと届き、それ以来龍之介は、龍くんの匂いを移して欲しいというのおねだりを叶えるために、夜にはの部屋へ向かい、二人で並んで寝ていた。
龍之介のベッドがキングサイズで、のベッドはダブルサイズ。
少々狭くなってしまったのだが、それはそれでくっ付いて寝られて二人は幸せらしい。
「本当に、二人とも仲いいよね」
「さっきののあれも、喧嘩になるかと思ったもんな」
龍之介の壮五の家族との関係性への言葉にが反応したことを指しているのだろう。
それには龍之介もまた、俺も怒られると思った、と頷いた。
「今日俺が言ったことは…矛盾してたからね。には家族とわかり合えなくても良いって言っておきながら、壮五君にはわかり合えるって言ってた…」
「の家族は、目の当たりにしてるからな。俺たちも」
楽の言葉に頷けば、龍之介はこくりと頷く。
「には俺がいるから…でも壮五くんにはまだわかり合えるかもしれない家族がいるじゃないか、って…思っちゃったんだよね」
を一番に愛して、の全てを分かっているのは自分だと、思いあがっていたのかもしれない。
そんなことを思いながら龍之介はカップを洗いながら苦笑する。
ちなみに現在は、龍之介の部屋にて明日着ていく服を物色中である。
隣に越しても尚、服は龍之介の部屋に多くあった。
「服決まんない!んもーっ。龍くん、あとで一緒に見てー?」
龍之介の部屋から戻ってきたは軽く頬を膨らませながら龍之介を見上げる。
「うん、良いよ。でも、は何着ても可愛いから俺も迷っちゃうかも」
「んもぉ、嬉しい!好き!」
「俺も好きだよ」
後ろから抱き着くにくすくす笑いながら龍之介は頷く。
「なぁ、、さっきホントに龍に怒ってなかったのか?」
「ん?怒るわけないじゃん。龍くんがどれだけ家族を大切にしてるか知ってるし」