君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第163章 163
「うん、だよね。龍くんに悲しい思いさせないって決めてるから。だから…龍くんと同じくらい、自分も大切にしなきゃって、思ってるよ」
本当に、そう思える相手に出会えたことは幸運でしかない。
龍之介を見上げ、頬を撫でながらは嬉しそうに微笑む。
「…」
「ふふ。龍くんのその嬉しそうな笑顔大好き」
呟きながら、が頷けば、それにさ、と言葉を続ける。
「TRIGGERは私の生きる糧なんだから、活躍してもらわないと困るわけですよ」
日々の張り合いがない。
そう言ってふふん、と笑うに、天、楽、龍之介は顔を見合わせてから、微笑み合った。
「そりゃあ、頑張らねぇとな」
「の飛躍のためにもね」
「絶対に、早く元の場所に戻ろう」
自分たちが元気づけるつもりが、いつの間にか元気づけられることになっていたが、のことだからTRIGGERが元気に笑っていれば、幸せならば、それで満足なのだろう。
まるで太陽のように三人を勇気づけ、元気づけ、照らしてくれるに、笑みを向ける三人。
となれば、そんな愛らしくてたまらないを甘やかしたくなるに決まってる。
「」
「なーに?」
「あとでアイス買ってあげる」
「やったー!」
「」
「なーに?」
「明日の晩飯好きなもん買ってきてやる」
「わーい!」
「」
「なぁに?」
「今夜、目いっぱい愛していい?」
「最っ高」
その後も、三人によってお茶を入れてもらったり、お菓子を食べさせてもらったり、マッサージしてもらったり、散々撫でられたり、目いっぱい甘やかされるであった。