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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第156章 156




「デートのつもりだったけどねぇ」

スマホを見ながらくすくす笑っていれば、万理が首を傾げる。

「明日?」
「はい。新居の家具や家電を龍くんと見に行く予定だったんですけど…まさかのTRIGGER揃っていくことになりました」
「豪勢な買出しだね」
「ですね…全員変装していかないと」

呟きながらスマホを操るは、デートじゃなくなってしまっても楽しそうである。

「…良い子だよねぇ、」
「へ?」
「普通…てのも変だけど、デートが二人きりじゃなくなったら、割と拗ねちゃう女の子多そうな気もするんだよね。はそうじゃないんだ?」
「うーん、確かに二人っきりのデートが一番ですよ。もちろん。でも、私なんかにわざわざ天と楽が着いてきてくれるとなると、TRIGGER狂い女優の私はうっはうはですね」
「うはうは…」

たまに、言葉のチョイス古いよね、と万理もまたくすくす笑いながら頷く。

「正直、龍くんさえいれば…誰といても幸せいっぱいなんで、私」
「べた惚れ」
「何年たっても、龍くんにはいつでも恋していたいです」

にこりと微笑むはまさに恋する乙女。超可愛い。
そんなに万理もまた微笑みを返す。

「がいつまでも笑っていられるように、十くんにも頑張ってもらわないとね」
「もう充分頑張ってくれてますよ。もちろん万理さんたちの支えもあって、私は日々幸せに生きていけてます」

改めて、本当にありがとうございます。
そう言って笑うに、万理はそっとその頭を撫で、微笑み返しながら頷くのであった。

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