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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第156章 156



本日、天と楽が引っ越してくる日である。
の方は、三件の内見をスケジュールの間を縫って行ったが、結局龍之介の隣の部屋に引っ越すことになった。
他二件の物件もとても良かったが、最後は結局家賃がものを言った。

「一番安かったの?ここが…」
「うん。他のとこ階層が高かったからかな?そんなに間取り変わんないのにこっちの方が安かったんだー」

の荷物はある程度まとめてあり、更に運び込むのは隣の部屋という事で、引っ越し業者は頼んでいない。
そこへ玄関チャイムが鳴り、楽の荷物が届いた。

「手伝うー」
「じゃあ、これ軽いから運んでくれる?気を付けてね」
「はーい」

うきうきと段ボールを運び込むに、龍之介は微笑み、業者はぽやんと惚ける。
粗方荷物を運び込めば、二人で腰に手を当て、良し!と頷く。

「次は私だぁ…」
「そうだね。そういえば、家具や家電は買ったの?」
「まだ買ってない…」
「忙しかったもんねぇ…」

どんどん舞い込むオファーに、正直も事務所もてんてこ舞いである。
の体調を最優先にスケジュールは組まれているが、それでもやはり忙しいことには変わりない。
今日も楽が来たら入れ違いに仕事に出発である。

「明日、家具とか買いに行こっか。オフだもんね」
「うん、やった!嬉しい。…けど…もっと龍くんと一緒に居たいよぉ~~」
「…そんな可愛い事…あーもう、可愛い…可愛すぎる…」

きゅう、と抱き着いてくるに半ば悶絶しながら抱き締める龍之介。
甘々である。

「お前ら…玄関開けっぱでいちゃつくなよ」
「うわぁ?!!」
「楽!」

呆れたように声をかけてきた楽に、龍之介とは揃って驚く。

「、仕事なのか?」
「うん。もう少しで出るから少しでも向こうに荷物運ばないとだー」
「ベッドまだ無いし、しばらくはこっちで寝ようね」
「んっ」

こくりと頷き、は龍之介を見上げ微笑む。

「、今日ご飯何食べたい?」
「んー…どうしよう…天も来るでしょ?私は今これ食べたい!っての無いから、三人で決めていいよ?」
「そう?ありがとう。もし食べたいの思いついたら教えてね」
「ん、そうする」
「お前ら…毎日そんななのか?」
「え?」
「どゆこと?」

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