君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第147章 147
「龍くーーんっ!」
「!」
「カッコ良かったっ!勝ったー!!」
「が応援してくれたからだよ!ありがとう!」
満面の笑みを向けるに微笑み、龍之介もまた嬉しそうに笑いながらを抱きしめる。
「ちゅーしたい。していい?」
「ちょっとだけ待ってて?」
「やだぁ」
わがままである。
わがままだが、唇を尖らせて小首を傾げるは大層可愛い。
「~~~…好き…可愛い…」
「じゃあ、ちゅーする?」
「する」
呟くなり、龍之介はの羽織るジャージを二人の頭に被せる。
「愛してるよ、」
「んっ…」
そのまま身を屈め、の腰を抱き寄せて口付ける。
「百さん、あれ、なんですかね」
「今世紀最大のバカップルかな?」
やってることバレバレなんだけどー?!
と言いつつも、漏れ聞こえる嬉しそうな笑い声につられ笑い。
「…さっき声掛けられてた?」
「ん、あれがナンパって奴かな?」
「何もない?」
「うん。私は龍くんしか見えないし」
「…」
「んーっ」
そのまま何度か口付ければ、ふとした問題に気付く。
「……このまま出るとものすごく恥ずかしいんじゃないの?これ…」
「…出方考えてなかったね」
「どうしよ?」
「ね?」
「さっさとぉ…出て来ぉーーーーーい!!!」
ばさぁあ!とジャージがとられ、そちらを見れば三月がジャージを持っていた。
「三月くん…ありがとー!どう出よっかめっちゃ考えてた!」
「まさか礼言われるとは思わなかったけど、どういたしまして」
にひひ!と笑う三月に笑い返していれば、龍之介の手がの髪を手櫛で整える。
「…ん、可愛い」
「へへ、ありがとう」
龍之介を見上げにぱりと微笑めば、見上げた龍之介の唇が降ってくる。
「ジャージに隠れた意味」
「ほんとさ、いっつも可愛いけど…龍之介に見せる笑顔が一番可愛いよね、ちゃん」
そんな百の呟きに、周りの視線が二人に注がれ、うん。確かに超可愛い、とうんうん頷くのであった。