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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第139章 139




「さ、そろそろレクリエーション始めようぜー!」

最初は驚き倒していたものの、陸の通訳と冷静が過ぎる龍之介と壮五のお陰で幽霊の存在にもだいぶ慣れたらしいは、順番を待っていざ肝試し。

「……い゛やぁぁぁぁぁあ!!むりむりむりむりむりむりむり!!!怖い怖い怖い!!!!」
「゛っぢぃぃぃぃ!そんな大声出すなって!!うわぁぁぁぁぁああ!!!」

高校生組、ビビり二人。
留めである逆さ吊りの壮五に抱き合いながら号泣である。
大人組に救助され、えぐえぐと泣きながらの帰還。

「ひっく…ひっく…壮五さんごわずぎる…っ」
「やりすぎだよそーちゃんっ!!!」
「ごめん、良かれと思って…」
「何を思っていいと思ったんだよあれがぁっ!!」
「!」

ひっくひっくと泣いていれば、戻ってきた龍之介に声を掛けられそのまま抱き着く。

「りゅうく…怖かったぁぁぁぁ!」
「よしよし、良い子良い子。もう終わったからね。大丈夫、もう怖くないよ」
「うん…ひっく…」

まだしゃくりあげているの背中をそっと撫でていれば、そんな二人を見た環がずんずんと近付いて来る。

「リュウ兄貴!!っちは俺が守ったんだかんな…!!」
「そうだった。環くんも怖かったね。頑張ってを守ってくれてありがとう。よしよし」
「う…お、おう…」

を抱きしめるその腕で、同じように泣いている環の頭を撫でる。
環としてはを抱きしめる龍之介に嫉妬混じりに声を掛けたはずなのだが、褒められ頭を撫でられてしまい、照れながら頷いて大人しくなってしまった。

「……抱き着いたところからカットで…」
「もう、どうすりゃいいのよあの二人…釘刺してもいちゃつくんだから…」

がっくり項垂れながらカットを掛ける万理と姉鷺に、紡とスタッフは苦笑。
しかし、俺たちは何を見せられてんだおい。
と、龍之介に抱き締められると、龍之介に撫でられて照れている環の三人の姿に、その場にいる全ての者の心が一つになった。

「…曲、作りましょう」

ふと呟かれた一織のそんな言葉に、一同そうだった…。とやっと本来の目的を思い出し、曲作りのためのミーティングへと入ったのであった。

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