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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第138章 138




「十くんに、構うの我慢させるのはさすがに無理あるんじゃないです?が生きてるだけで悶える男ですよ、彼」

万理の言葉に、姉鷺はこくりと頷く。
どうやら、姉鷺は特に龍之介のへの惚気をいやという程聞かされている様だ。

「そうね…この間、息してるだけで可愛いって言ってたの聞いたわ。でも我慢してもらわなきゃ困るのよ。龍のとこばっかりカットかけてたら龍が映らなくなるじゃない!」
「それはも一緒ですね」
「この間のうさみみランドロケは放送後も大反響でとても素敵でしたけど…」

紡の言葉に、姉鷺と万理のみならず、周りのスタッフも頷く。
昼の情報番組の特集として流されたと龍之介のテーマパーク紹介。
その時間帯のラビッターでのトレンドランキングが十龍之介が一位、が二位という快挙を遂げた上に、放送後も大反響があった。
うさみみランドは放送後の週末、入場制限がかかるほどにカップルが押し寄せたとのうわさもある。

「あれ、ガチなのよ…本気であの二人デート楽しんでいちゃついてたわよ…」

そういえばあのVTRもカットを掛けた部分が多かった…と遠い目をする姉鷺に、お疲れ様でした…としか声を掛けられない紡と万理であった。
その後、いつまで経っても曲作りが始まらないことを懸念し始めたスタッフ達。
曲作りどころか、酒盛りとだるまさんがころんだで一日目が終わるのは如何なものかと、再度指示書を届けることになった。

「お、なんか来たぜ」

楽が指示書を受け取り、中身を読み始める。

「くじ引いて、係決めて、買い出し、晩飯、風呂、お楽しみの係決めろってさ」
「じゃあ、早速くじ作ろっか。赤がご飯、緑が買い出し、青がお風呂、黄色がお楽しみね!」

スタッフから渡された紙を、これまた渡された箱に入れてかき混ぜてから差し出す。
誰がどんな係となるのか・・・。
いざ、運試しの時である。

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