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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第136章 136




『痛かったぁ』
「痛かったの?!今は?」
『龍くんとお話しできたからもう平気っ』
「可愛い…うん、じゃあ湿布用意しておくからね。それ以外に怪我はしてないんだね?」
『うん、痣もメイクで隠せるし、大丈夫』
「わかった。でも、どうしたの?転ぶなんて珍しい…」
『うーんと…後で話すっ』
「…うん、わかった。じゃあ、残り頑張っておいで」
『ありがとう、じゃあ、また後でね。龍くん、大好き』
「俺も愛してる。じゃあね」

微笑み電話を切れば、龍之介は頭を抱えて唸る。

「え、実は深刻だったの?」
「可愛すぎる…」

そんな龍之介の言葉に、あっそ、と返事を返す姉鷺は大分龍之介の扱いに慣れてきているようだ。
一方、同じように電話を切ったは小さく息をつく。

「十くんに言わなくてよかったの?」
「まだ確信無いんで…」

多分、まだ車が移動している様子はなかった。
まだ現場にいるのなら、まだ伝えない方が良いと判断した。

「今日の夜、伝えます」
「事務所には?」
「念のため、って感じで伝えてください」
「了解」

小さく頷き、万理も息をつく。

「さすがに、全人類を魅了は出来ないか」
「だから、そんなポテンシャルないって言ったじゃないですか」

くすくす笑いだすに、呑気だなぁ、と苦笑を返す万理。

「今回限りであることを祈りたいけど…」
「これがきっかけになったらどうします?」
「全力で守ります」
「…ありがとうございます。私も負けません」

そう言ってにこりと微笑むに、本当に強い子だなぁと感心を強める万理であった。

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