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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第15章 15




マネージャー二人があわあわしている頃、と龍之介は閉園後のテーマパークを車で移動していた。

「すごく広いんですね」
「そうですね。撮影したい教会は中心の方にあるので、明日もこうして移動することになると思います」

の言葉に龍之介は頷き、スタッフの言葉にも二人揃って頷いた。

「はい、到着です」
「わぁ……」

車の中からでも荘厳だとわかる石造りの教会。
車から降りて見上げれば、美しいステンドグラスが嵌め込まれていた。

「綺麗……!」
「あのステンドグラスに日が差し込む時間帯に撮り切りたいらしいです。時間にするとベストタイムが一時間あるかないか……」
「おー、あのシーン、ノーカットで行くと20分くらいになりますよね?NG出してる暇ないなぁ……」

スタッフの言葉に苦笑し、は台本を見る。

「かといって焦ってテンポ早くしたくないし…」
「リハしっかりやって、明日も頑張ろう」
「それしかないですね。よろしくお願いします!」
「では早速リハ入ります。十さん、さん到着しました!入ります!」

今日もとにかく時間が惜しいという事で、着替えもメイクもなしでのリハーサルである。
カメラの位置、演者の位置、動きや向きなどを入念に調整し、セリフも合わせていく。

「うん、良いね!この調子で明日も頼むよ!しかし、十くんはさん相手だとNGないね」
「え、そうですか?」
「うん、よっぽど息が合うんだね」

監督の言葉にお互いを見合い、にこりと微笑む。
とにかく無事にリハーサルを終え、一同は宿泊予定のホテルへと入った。

「いやー、お疲れ!明日は13時から撮影開始!二人とも衣装大変だろうから、準備早めにね!」
「はい、お疲れ様でした!」
「明日も頑張ります!」

スタッフからカギを受け取り、エレベーターに乗り込む。
まだスタッフも同乗しているので、当たり障りない会話を交わす。

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