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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第136章 136




「さん、オールアップです!お疲れ様でしたー!!」

数日後。
楽とのスペシャルドラマの撮影が全行程終了し、はオールアップの日を迎えた。

「ありがとうございました!とっても楽しかったです!」
「体当たりの演技、素晴らしかったよ!また一緒にやろう!」
「光栄です。ありがとうございました!」
「!」
「え、楽!どうしたの?今日は予定…」

花束を渡され、監督と話していれば後ろから声を掛けられる。

「お前のオールアップなのに、顔出さない訳に行かねぇだろ?」
「えー!嬉しい!ありがとう!楽は一足先に終わってたもんね!お疲れ様!」
「おう、もお疲れ!お前の演技、最高だった」

様々なことがあった。
初めて経験するシーンも沢山あった。
カメラの外でもいろんなことがあったが、何もかも含めていい経験になったと言える。

「天と龍もいるぞ」
「え、そうなの?」
「お疲れ様、」
「天ーっ!ありがとう」
「、頑張ったね」
「龍くんっ、ありがとうーっ」

それぞれに頭を撫でられ嬉しそうに微笑んでいれば、最後に頭を撫でた龍之介が顔を覗き込む。

「ん?」
「顔色悪い。この後仕事まだあるよね?」
「うん、CMの撮影…」
「そうだよね…。大神さん」

こくりと頷き、龍之介は万理の元へ向かう。

「ん?なんかあったか?」
「ダーリンの愛情が炸裂してる」

の笑み混じりの言葉に、楽は軽く首を傾げる。

「カイロとか、湯たんぽあります?」
「うん、準備はあるけど…」
「多分、夕方位から寒がり出すので、いつでも使えるようにしてあげて欲しいんです」
「…ああ、そうか。わかった。薬も準備しておくね」
「はい、お願いします。あと、何でかすごく果物食べたがるので…」
「朝からりんご食べまくってるの、それかぁ…」

良く見てるねぇ、と感心され、龍之介は愛してますから、とにこりと返す。
何の躊躇もなく惚気んじゃねぇ、と心でこっそり思いつつも、了解、と頷いて万理はを見る。

「十くん以外、誰一人不調に気付いてないよ。メイクさんやスタイリストさんはから申告してるから知ってるけど」
「そこが良いか悪いかは何とも言えないですけどね」

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