君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第134章 134
支度を整え、姉鷺の運転する車に乗り込みやって来ました焼き肉屋。
「何食べよっかなー」
「は晩ご飯、炭水化物取らないんだっけ?」
「家で自炊するときはね。でも外食の時は好きなもの好きなだけ食べることにしてる」
美味しいものは美味しく楽しく食べたいもん。
そう言いながらもジムの予約を増やすところは女子である。
「はタンとハラミ好きだよね」
「うん。好き」
隣に座った龍之介に頷いていれば、天がサクッと突っ込み。
「二人とも、近すぎない?」
「…バレたか」
「バレバレだっつの」
「いつもこれくらいの距離で座ってるから離れてると変な感じなんだもん」
ぴったりと寄り添うように座る二人。
確かに、天と楽が龍之介との家へ訪れた時も、二人は常に一緒にいるような気がする。
ソファも大きいのに、ぴったりと寄り添っているし、何なら大きめの一人掛けソファには龍之介が座り、その足の間にが横向きに座って台本を読んでいたりする。
「先に飲み物注文するから決めちゃいなさい」
「私ウーロン茶お願いします」
「僕も同じので」
「俺ビール」
「俺もビールお願いします」
各々の注文に頷き、姉鷺がタッチパネルで注文する。
「タッチパネル有難いね」
「そうだね。店員さんも行き来少なくて楽だよね」
「くっ付ける時間長くなって嬉しい」
「うん、俺も」
微笑みの頭を抱き寄せる龍之介に、嬉しそうに笑い擦り寄る。
「付き合ってそろそろどれくらい?」
「半年くらいかなぁ…」
「一緒に住んで、結婚も決めて…正直飽きたなーとかないの?」
「ないね」
「俺も。毎日可愛いが更新されるから、飽きる暇がないよ」
「龍くんの好きなところ増え続けてるもの」
「よっぽどウマが合うというか…」
「相性がいいのよね」
天の言葉に続いて姉鷺が頷く。
「バランスも良いと思うわよ。龍は自分の身近な人にはとことん優しいし、ちゃんは甘えん坊。龍は優柔不断な所があるけど、ちゃんは意志が強くて決断力も高い。お互いを補い合えるいいカップルだと個人的には思ってるわよ」
そんな姉鷺の言葉に、は納得したように頷く。