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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第2章 2




数日後。
は出演者の顔合わせのため、撮影スタジオへとやってきた。
付き添いは丁度良く都合のついた紡である。

「緊張する……紡ちゃん、心臓が口から飛び出そう」
「大丈夫ですよ。ちゃんは今までとても真剣に一生懸命やってきましたから。それが実ったんです。自信もっていいんですよ」

緊張でガチガチなの背中をそっと撫で、紡は柔らかく微笑む。
そんなマネージャーの姿に、自らの緊張がわずかに緩むのを感じると共に、彼女が担当しているIDOLiSH7のメンバーが羨ましく感じるである。

「今は紡ちゃんが来てくれるけど、IDOLiSH7も忙しいし、ずっとは無理だよね?」
「そうですね、今後は万理さんが来られると思いますけど…」
「万理さんが…」
「安心しました?」
「うん、とっても」

頷くに笑みを浮かべながら頷き返し、二人はスタジオの会議室の前に立つ。
紡がノックをし、扉を開けば、すでに総人数の半数程度集まっている様だった。
視線が、一気にに集まる。

「失礼いたします」
「失礼いたします。小鳥遊事務所のです。何卒、よろしくお願いいたします!」
「お、来た来た。待ってたよ、さん」
「この度はお選びいただきありがとうございます!精一杯頑張ります!」

出迎えたのはプロデューサーと監督。
二人ともそろって物腰の柔らかそうな男である。

「うん、よろしくね。十くんは前の仕事が長引いちゃって少し遅れちゃ……」
「すみませんっ!遅くなりましたっ!」
「って思ったけど、来たね。十くん、おはよう。まだ時間余裕あるよ」

監督の言葉に頷いていれば扉が開き、背の高い男が飛び込んできた。

「良かったです…!あ、えっと…」
「主役二人揃ったね。さん、こちら八乙女事務所のTRIGGERの十龍之介くん」
「初めまして、十龍之介です」
「こちらが、小鳥遊事務所のさん」
「初めまして!です。よ、よろしくお願いします…!」
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。俺も主役なんて初めてだし、色々宜しくね」

そう言ってそっと手を差し出され、は龍之介を見上げる。

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