君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第130章 130
~おまけ~
「あれ、カップルコーデって奴か」
「みたいだね。可愛い」
「龍も楽しそうだな」
エントランス付近で二人を見つけた天と楽。
何とも楽しそうな撮影の雰囲気に、微笑ましいような羨ましいような感覚に陥る。
「うさみみ……がつけて走ってきたら、龍気絶するよな」
「どうせ楽もでしょ」
「お前もだろ、天。なんなら買うか?俺らもうさみみカチューシャ」
「…TRIGGERとで四人でつけて?何する気なのさ」
「タコパ?」
そんな話をしていれば、がごそごそともう二つほどうさみみを個人で購入していることに気付く。
「なんであんなに買ってんだ?」
「…考えたくないけど…色が…」
「グレーと、ピンク……」
「お土産かもね」
「…アイツ、ホント可愛いな」
「僕たちへのものじゃないかもしれないよ?」
「それでも俺たちのイメージカラー選んでくれんのは嬉しいだろ?」
楽のその言葉に、まぁ、確かにね。と天は頷く。
「それにしても、いちゃつき過ぎだろ」
「龍にしてはよく耐えてる」
「確かに」
普段の二人ならば、周りが目も当てられないほどにいちゃつく場面も、龍之介とは手を繋ぐまでで何とかお互いを押さえているようだ。
そんな普段の二人を知っている天と楽は、よく頑張っている、と遠巻きに小さな拍手を送るのであった。
「お化け屋敷か…」
「楽の驚く声でバレそうだから出口付近で張ろう」
「んなこと……そうだな」
身に覚えがあるようだ。
アトラクションに向かうと龍之介を見送り、天と楽はアトラクションの出口が見える位置へと移動するのであった。