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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第128章 128




姉鷺、楽、天にそれぞれ手を振り、車のドアを閉める。
そしての頬をそっと撫でてから最後肩を抱き、部屋へと戻って行った。

「でれっでれ」
「龍、絶対ちゃんの言葉に心の中で可愛い連呼してたわよね」
「間違いなく」

バレっバレである。

「明日はしっかり見張らないと」
「やっぱり見に行こうかな」
「そうだな…」

そんな姉鷺に、見張りの目を増やすべくやっぱり見学に行こうと心に決めた天と楽である。

「ところで楽」
「?」
「聞いたよ。にちょっかい出したって」
「はぁ?!!あんたちゃんに何したのよ!」
「な?!誰に聞いたんだよ!」
「てことは手出したのね?!」

天の言葉に激昂する姉鷺、そして驚く楽。

「龍から聞いた。のこと仕事外で抱き締めてたって」
「…あぁ、それか」
「それかじゃないのよ!!龍が見たってことなんでしょ?他のスタッフの目に入ったかもしれないじゃない!」

姉鷺の言葉に、バツが悪くなり一瞬口ごもる。

「確かに…悪かった」
「龍はもう気にしてないって言ってたけど、本当に気を付けてよね」
「おう…すまん」

軽く頭を下げそういう楽に、姉鷺と天は顔を見合わせて小さく息をつく。

「気持ちは解るけど…は龍の」
「しかも、龍しか見えてないの。あの子は」
「わぁってるよ。っつーか気持ちわかんのかよ」
「龍だってドラマで共演した時ものすっごく悩んでたじゃない。の事好きなのかな…6個も年下だよ…犯罪だよぉ…って」
「お前、龍の物まねへったくそだな」
「うるさいよ」

天にじとりと睨まれ、一旦謝る。
けれど、確かにそうだな、と頷く。

「アイツが共演者キラーって呼ばれるのが良く分かった…」
「ご愁傷様」

の演技と魅力に完全に充てられてしまったのだ。
そう思って、今回のことは自らもなるべく気にしないでおこう、と改めて心に決めた楽であった。

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