君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第122章 122
「、お疲れ様」
「龍くん!お疲れ様ーっ!あれ、天と姉鷺さんは?」
「天が個人の仕事もう一軒あるから、俺が迎えに来たんだ」
「俺の迎えじゃなくての迎えだろ」
軽く首を傾げる楽に、龍之介は慌てたようにぶんぶんと首を横に振る。
もちろん、龍之介の性格上、どちらかがついでになるなんてことがないことは解っているが、龍之介の反応が面白くて、ついそうからかってしまう。
「そんな事ないよ!楽のこともちゃんと迎えに来たよ」
「ん?万理さんは?」
自身のマネージャーがいないことに気付いた。
そういえば今日はIDOLiSH7の方で個人の仕事が多いから、とそちらの補佐に行っていたことを思いだす。
「大神さんには、俺が迎えに行くからって連絡入れておいたよ」
「そうなんだ。あ、ホントだ。万理さんからも連絡来てた」
「良かった。じゃ、行こっか」
帰りを促す龍之介に微笑み、が周りに挨拶をしながら現場を後にする。
「両手にTRIGGER…ちゃんすごいな」
「今この業界で一番モテてる女優ですからね、あの子。共演者キラーって呼ばれてるらしいですよ。老若男女問わず、さんと共演すると虜になっちゃうらしいっす」
「すごいね…。そういえば十くんに片思い中って噂だけど」
「十さんもさんに片思いって聞きましたよ」
そんな三人を見送りながら、うわさ話に花を咲かせるスタッフ達であった。