君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第118章 118
「じゃあ、俺が朝余裕あってが学校の日はまたお弁当作って良い?」
「すっごく嬉しい!お願いしちゃう」
「頑張るね。さて、今日は何食べよ」
「広告でカツ用の豚肉安いってあったんだよねー」
呟きながらカゴを持ち上げれば、そっとそのカゴを持ち上げられる。
「じゃあ、とんかつ?」
「でも良いし、トンテキでもいいし…蒸し豚もいい…」
呟きながらそれでも野菜はホイホイとカゴに入れていく。
「、ナスまだあるよ」
「あ、ホント?じゃあまだいっか…アボカドは?」
「今日の朝で使っちゃったかも」
「じゃあ買っとこ」
あーでもないこうでもないと材料を相談しながらカゴに入れていけば、の足が止まる。
「ん?何かあった?あ、コーヒー?」
「そう。そろそろ粉無くなって来たなーって思って」
「そうだったね。覚えててくれてありがとう」
頭を抱き寄せられ、そのまま頭に口付けられる。
嬉しそうに微笑めば、は龍之介の気に入っている銘柄の豆を手に取った。
「これ?」
「正解。の紅茶は?」
「まだ予備が一缶あるから大丈夫」
「じゃあ、これくらい?」
「うん。あ、ビールもうないんじゃない?」
確かライブツアー前に飲み終わり、帰ってきてからはまだ買い足していない。
そういえばそうだったと頷き、酒のコーナーへ向かう。
「龍くんと一緒の時しか買えないからね」
「そうだね。あと三年は…」
「ねー。一人の時も買っていけたらいいのに」
呟きながらビールを数缶カゴに入れ、買い忘れがないか二人でチェックしてからレジに向かう。
始めは店員もざわついていたが、何度も二人で訪れるうちにどうやら慣れてくれたようである。
無事買い物を済ませ、マンションへ帰宅である。
「」
「ん?」
「お帰り、愛してる」
「私も愛してる。ただいま、龍くん!」
「手洗って、ご飯の準備しよっか」
「うん!」
にこりと微笑み抱き着いて来る、可愛すぎるを抱きしめ、龍之介は心が満たされると同時に、そっと口付けを送るのであった。