君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第117章 117
「はーい、ただいま」
龍之介を支えながらマンションへと戻ったは、玄関を開けて龍之介を取り敢えず座らせる。
「玄関に椅子いるな、これ…」
苦笑しながら龍之介の靴を脱がせば、そのまま龍之介の足に跨り口付ける。
「おかえり、ツアーお疲れ様、龍くん」
「ん…ありがとう、。…このまましよ?ツアー頑張ったご褒美」
「したいのは私もだけど、今日はちゃんとベッドでぎゅってしたい」
地方公演が終わって帰ってくるたび、二人はベッドまで我慢できずそこかしこで致していた。
玄関、ソファ、キッチン、風呂場。
そろそろちゃんとベッドでゆっくりと愛し合いたいものである。
「お風呂、準備して来るからね。はい、座って水飲んで。気持ち悪くない?」
「うん。…もっとぎゅってさせて」
「…何その可愛いのーもぉー」
ソファに座った龍之介の言葉に、盛大なキュンが止まらない。
龍之介の足に跨ってソファに乗り、抱き締める。
「ふふ、可愛い。愛してる」
「俺も愛してる。…」
「ん?ん…」
そっと頬を撫でられ、耳たぶをやわやわといじられながら口付けられる。
「っあ、耳ダメ…」
「知ってる」
「にぅ…今日はちゃんとお風呂入るんだからっ」
「じゃあ、お風呂でしよ?」
「ホントに甘えんぼ」
呟きながら龍之介を見上げ、口付ける。
啄むだけの口付けは次第に深まり、もまた龍之介に密着するように口付けに応える。
「っん、お風呂行こ…」
「うん」
龍之介が頷いたことに微笑みそのまま立ち上がれば、龍之介の手を引き風呂場へ向かう。
行きがけに湯張りボタンを押し、風呂の準備は完了だ。
湯が張り終わるまでに身体なりを洗えばいい。
「、脱がして」
「今日の龍くんは赤ちゃんだな?」
くすくす笑いながら龍之介のシャツに手をかける。
赤ちゃんじゃないよ、と呟く龍之介を見上げれば、確かに赤ちゃんではない。
色っぽさが半端ない。
「確かに。酔ってる龍くんは色っぽい…でも行動が赤ちゃんなんだよもー」
お酒は薄めていたしそんなに量を飲んでいないはずだが、気分の高揚が相まっていつもより酔いやすくなっているのかもしれない。
そんな事を考えつつ時折口付けを交わしながら服を脱がしていく。
「も脱いで」
「ん…」