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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第116章 116




TRIGGERの三人が帰りの準備を終え楽屋を出れば、はライブスタッフと言葉を交わしているところだった。

「ちゃんのライブも楽しみにしてるよー!」
「ありがとうございます!実現できるように頑張ります!」
「」
「龍くん、お疲れ様!」

名を呼ばれれば、嬉しそうに微笑むに龍之介もまた微笑み近付いて頭を撫でる。
天と楽もまた、に近づけば頭を撫でた。
TRIGGERはを溺愛しているという噂を聞いていたスタッフたちは、噂は事実だったのかと納得である。

「待っててくれてありがとう、。やっぱり一緒に打ち上げ行こ?」
「…じゃあ、一杯だけね。飲んだら帰るよ」
「最後までいろよ。龍と一緒に帰った方がお互い安心だろ?」

楽の言葉にそれもそうだと頷き、は少し考えこんでから再度頷いた。

「わかった。待ってるね」

そうと決まれば善は急げとばかりに、四人は連れたってバーへと向かう。
店の扉には貸切の文字。
四人で店内へ入ればマスターが軽く会釈し、その場を離れた。
どうやらマスターすらこの場には居合わせないらしい。
その代わりに龍之介がバーカウンターの内側へ入る。

「楽、ウィスキー?」
「ロックでな」
「俺は…今日は薄目にしよっかな、水割り。天はりんごジュースだよね?」
「うん、よろしく」
「は………?」

飲み物を龍之介が準備していきながら声をかけていれば、席に着いたを見て首を傾げる。

「…ん?」
「なんか、ぽーってしてるけど、どうかした?」
「バーカウンターの中の龍くん、かっこいいなぁ…って思って」
「…はは、可愛い」

くすくす笑いながら龍之介は軽く身を乗り出しの顎を掴んで口付ける。

「ん…」
「愛してる」
「私も愛してる」
「ちょっと、いちゃつかないでよね」
「楽屋じゃないからもういいかなって」

の頭を撫でながら微笑み、龍之介はドリンクをカウンターに出す。

「あ、何飲む?」
「んー…炭酸水にしよっかな。レモンもお願いしていい?」
「うん。任せて」

頷き、飲み物を準備する龍之介をうっとりと眺める。

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