君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第111章 111※
「あれ?好きじゃなかったっけ?」
「ううん、うなぎ好きだよ。でも」
本当に、寝かせられなくなるけどいい?
隣に腰掛ける龍之介に耳元で囁かれ、は龍之介を見上げてからぼんっと真っ赤になる。
「そ、そそそ、そんなつもりで選んだわけじゃ…」
「そうなの?」
「ライブや移動で疲れてるかなって…。さっきもいっぱいしてくれたし…だから、その…うぅ…」
「そっか、気遣ってくれたんだね。ありがとう、、嬉しいよ。ごめんね、意地悪いって」
「え、意地悪じゃないよ。……うなぎ食べたら、またいっぱい愛してくれるの…?」
の気遣いに微笑み抱きしめれば、腕の中から上目に見上げられ、龍之介は目を見開いてからスイッチが入ったように色っぽい笑みを浮かべた。
「いいの?」
「っ、うん…もっと、欲しい…」
龍之介の笑みに酔ってしまったように、小さく震えながらは頷く。
そんなを更に抱き締め、龍之介は頷いた。
「ライブの度にこんなに求められるなら、ずっとライブしててもいいかも」
「一人の時間が長いのはやだぁ…」
「それもそうだね。俺もと長い時間は慣れてるのは嫌だな…今のなし。出来るだけ一緒にいてずっと愛せる方がいい」
「うんっ」
ご飯頼もっか。
と頷き、スマホから注文する。
「一時間くらいかかっちゃうって」
「じゃあ、その間にお風呂入ろうか」
「はーい」
二人でゆっくりお風呂に浸かり、二人で届いた夕飯を顔を合わせながら食べる。
そんな毎日の些細なことが、改めて幸せだと感じた二人。
その夜は当然のごとく、深夜まで離れていた時間と隙間を埋めるため、二人は思う存分愛し合ったのであった。