君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第110章 110
呟くなり駆け寄り、助手席から車を覗き込んでいれば後部座席のドアが開く。
が後部座席に乗り込めば、更に引き込まれ抱き締められた。
「ただいま、」
「龍くん…っ、おかえりなさい」
四日間、待ちわびた温もりと香り。
顔を上げ、両手で愛しい人の輪郭を確かめるように頬に触れれば、同じように両手で顔を包み込まれ、笑みが溢れる。
「会いたかった」
「私も会いたかった。龍くん…もっとぎゅってして」
「可愛い…でもその前に」
キスさせて?
そう首を傾げられ、はにこりと微笑み龍之介の首に腕を回す。
「龍くん」
「ずっとこうしたかった」
「ん…っ」
そっと触れ合った口付けは直ぐに深まり、龍之介はをシートにゆっくりと押し倒す。
「っ、ふ…ん…ぁ」
「ん…、……」
「龍…っあ」
制服のスカートをたくし上げられ、腿を大きな手が這う。
「綺麗…可愛いよ」
「んっ、龍くん…っ」
「…このまま抱いていい?」
「だ、め…んぁっ」
ふるふると首を横に振るに微笑み、龍之介はの額に口付けながら背に腕を回し、そっと抱き起した。
「家帰ってから、ゆっくりね」
「ん…んっ」
それでも、離れていた分の隙間を埋めたがるように、唇がの唇を捕らえる。
もまた、その口付けに応えるように、縋りつくように抱き着いて唇を重ねる。
「買い物して帰る?」
「うん。でももうちょっと…」
呟きながら龍之介の膝に乗り、口付けながら今度はが龍之介を押し倒す。
広めのバックシートとはいえ、龍之介が横になると若干狭い。
けれど、今の二人はそんな事お構いなしである。
「っは…毎週これじゃもたない…っん」
「俺も。連れていきたい…」
「私も一緒が良い…あっ、待っんぅ」
制服越しだというのにブラのホックを外され、龍之介を見下ろす。
「龍くん…めっ」
「ダメ?」
「ダメ…て、んあ…」
シャツの裾から龍之介の手が忍び込み、柔らかなふくらみをやわやわと揉まれる。
四日ぶりのその刺激に、はうっかり腰を龍之介に押し付けてしまう。
「…こんなとこ、で…」
ここはまだ学校からもほど近い。