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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第108章 108




「ライブの円盤、初日が収録なんでしょ?龍くんがいなきゃダーメ」
『買うの?』
「勿論」

こくりと頷きながら、バスタオルを外し龍之介を見る。

『…綺麗』
「龍くんの為に毎日磨いてるから」

龍之介の言葉にくすくす笑い、ボディミルクを塗りこむ。
空調が効いているから寒くはないが、普段なら龍之介が傍に居て塗ってくれる分、少々温もりが足りない。

「寂しいなぁ」
『…俺も早く会いたい』
「うん、でもゆっくり無事に帰ってきてね。体調もちゃんと整えて」
『の傍に帰ったら、どれだけ疲れてても直ぐよくなるよ』
「それは私も一緒だから何とも言えないなぁ。よし…あれ?バスローブどこ行ったっけ…」

呟きながらスマホを持ち上げ、画面の中の龍之介を見る。

『近いっ!近いよ…!綺麗だけど、可愛いけど…生殺し…』
「ふふ、さっきまで余裕だったのに。照れてる龍くんホント可愛い…大好き。愛してる」
『もー。楽しんでる?』
「割と。もう寝巻き着ちゃお」

もう一度スマホを置いて寝巻きに袖を通せば、パックを張り付け再度持ち上げる。

「この顔見慣れてると思うけどさ、ビデオ通話でパックってどうなの?」
『パックしてても可愛いよ』
「そんな事言うの絶対龍くんだけだからね?」

くすくす笑いながらキッチンへ向かい、水を取り出して飲む。

「さて、ベッド行こっかな…の前に、じゃーん。龍くんクッション!これにー、朝のシャツ着せて―」
『チャック付きの袋に俺のシャツ入れたの?』
「匂い飛んでったらやだもん」

そんな事を言いながらはクッションに龍之介のシャツを着せて、画面の中の龍之介に見せる。

「どやー」
『そのクッション抱き締めて寝るの?』
「そう!」
『妬けるね。に抱き締められるなんて』
「うーん、確かに龍くんが私のシャツ着せた枕抱いてたら妬いちゃうかも…でもさ?」
『うん?』
「抱き締めることは出来るけど…私を抱きしめる事は龍くんにしかできないよ?クッションには温かくて逞しい腕は無いもん」

そんなの言葉に、龍之介は嬉しそうに微笑む。

『確かに、それは俺の特権だ』
「そ。だから龍くんは妬かなくても大丈夫」

くすくすと笑い合う二人の会話は尽きることがなく、通話はお互いが寝落ちするまで続いたのであった。

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