君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第107章 107
「大阪と言えば、やっぱり粉もん?お好み焼きとか?」
「ふぐじゃねぇのか?食い倒れ的な…」
「うどんとかもあるよね。東京よりお出汁が薄いの」
三人スマホを開いてあーでもない、こーでもない、と意見を出し合う。
そんな中、龍之介がふとスマホを見て呟いた。
「、晩ご飯食べたかな…」
「ほっとくと食わねぇんだっけ?」
「ちゃんと食べるんだけど…。集中してると忘れちゃうみたいなんだ。忘れてたことに気付いたら今度は適当にしか食べないから…ゼリーとか、ヨーグルトだけで晩ご飯済ませてたらどうしよう……」
「大丈夫じゃない?ラビスタに『今日の晩ごはん』って写真アップしてるし」
天の言葉にスマホを操作すれば、のいつものお茶碗とお箸の乗ったランチョンマット。
小鉢に盛られた色とりどりの野菜と玄米ご飯。
お肉も味噌汁もきちんと準備されている様子が見受けられ、龍之介はほっとした息をつく。
「良かった…。あ、この小鉢俺が作り置きしたやつだ。ちゃんと気づいてくれたんだ」
「なになに?『TRIGGERの大阪ライブ参戦が叶わなかったので、串カツ追加しました!関西の串カツは牛さんです!この小鉢めちゃ美味しい!大阪参戦の皆様めっちゃ楽しんできてくださいねー!』だとさ」
「美味しかったんだ、良かった。……串カツ行こっか」
が作った一本の串カツがどうしても美味しそうに見えたらしい。
「そうだな」
「そうしよう。姉鷺さん呼ぼう」
のラビスタに途端にお腹が空いてしまった三人。
早速串カツの店を予約し、姉鷺も誘って夕食へ繰り出すのであった。